2018年 05月 15日 ( 1 )

【父上を偲ぶ】


たまこ庵の、〝BBS・書き捨て黒板” での話題。
故人の遺影が何枚も飾られている部屋にいると、
ちょっと落ち着かない感があるとか。。。


我が家はどうなんだろう・・・
弟のバカパパ一家が泊まるときや
親戚の従姉が泊まるときは父上が寝ていた部屋を使う。
みんな、、、何か落ち着かなかったんだろうか。。。


当時の父上を偲んでみた。
介護用ベッドの両脇には父上セレクトの古いオーディオセット、
ラジカセ、などにすぐ手が届くように配置した。
私を呼ぶための呼び鈴もチューナーのすぐ下に吊るしてある。


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空調管理は年間通して一定を保つように
エアコンとガスファンヒーターを24時間稼働。
電気代は医療費よりも高かった。

床の間は洗濯物干し場になった。
冬は加湿も兼ねてとてもよく乾いて助かった。
床の間に見舞客用の椅子も置いてたんだ。。。 (゚_゚i)

写真を見るとカセットテープケースや分厚い点字本などがある。
全盲の父上が読む点字本は昔の百科事典のように大きい。
まるでラッコのように点字本をお腹の上に置いて読んでたっけ。。。

父上の記憶力が優れていたエピソードをひとつ。
我が家には点字本サイズに作った父上専用の本棚があった。
読みたい本がある時は、私を呼んで、
「何段目の右から何冊目をとってくれ!」というふうに指示する。
本棚のどこにどの本があるのかすべて記憶していた。
どの本も読みこまれて背表紙がボロボロになったものもあった。
見えないから覚えるしか手立てはないにしても、すごい記憶力だった。
なんで、親の良いところは似ないんだろうか、、、

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この時、父上は落語でも聴いていたのか笑っている。。。(*^^*)

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簡易トイレは障子向こうの広縁に置いて紺色の大判風呂敷をかけてある。
主治医の往診がある時は左の机を横にスライドさせてスペースを作るので、
軽く動くようにスノコの裏に敷居滑りを貼っている。
スノコは文机の高さ調節のために2枚重ねしてたんですね。
右のステレオやスピーカーを置いている台も手作りで友人作です。
へりから物が滑り落ちないような工夫もしてあり、細やかです。
写真を見ていると当時のことがありありと懐かしく思い出されます。



こうして12年間の闘病後に・・・
父上が子供の頃から使っていたという
小さな文机にちょこんと納まってしまいました。
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私には静かで何もないがらんとした部屋になってしまったけれど、
他の人にとって遺影のあるこの部屋に寝るというのはどうなんだろ、、、
弟はともかく、小さな姪や甥たちは怖かったかもしれないな。。。





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by sano-go | 2018-05-15 09:50 | よもやま話