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カテゴリ:私のおはぎ屋秘話( 1 )

【私のおはぎ屋秘話】

クリスマスに、私の“おはぎ屋” 話しを!! (*^。^*)


思い起こせば・・・・

そう・・・私が 『おはぎ屋』 を始めたのは今は亡き父上の介護中のこと!!
当時、私は父と二人で暮らしていました。
脳梗塞で自由に動けない父をひとり残して家を空けられず何年も引きこもり状態にありました。


毎日、毎日、父上の介護に明け暮れる日々・・・

とはいっても、1日は24時間もあるのです。
父上が眠っていたり静かに過ごしていたりと暇な時だっていっぱいあります。
父は身体が不自由になっても痴呆の気配もなく頭脳明晰?判断力も確かです。(笑)
ただ、盲人で目が見えなかったせいか、
病で床についてからはだんだん昼夜の別がなくなりつつありました。

父上の世話に差しさわりの無い範囲で自分のために何かをしたい!
と、思いついたのが好きな和菓子作り。

でも、いくら好きな物でも自分で食べたり人にあげているだけでは・・・飽きる。

そうだ、作って売ろう!(笑)
いろいろあるお菓子の中でも簡単に作れて材料が入手しやすいもの。
“おはぎ” を作って売ろう!! 
かなり、単純な発想です。(((笑)))



まずは、買ってもらえるおはぎを作らねば・・・
協力者は友達、、、
そして、当時のご近所さんの応援を得て試行錯誤を重ねました。

・小豆の餡
・きなこ
・砕いた黒胡麻(青のり風味)
・紫蘇入りご飯
・甘露煮の極柔栗

5つの味の 『五味おはぎ』 です。

周りの味見役からなんとかOKをもらい
あとは、入れ物、包装、ラベル作り、お品書きなど・・・
あれこれ知恵を絞りあって完成させました。

保健所の 「製造許可証」 も取得していざ開業へ。
週に3回、ご注文いただいた分だけ作るという、おはぎ屋です。

会社勤めしている友人達がそれぞれに自分の職場で注文をとってくれたり
お店をしている知人が店頭に置いてくれたりと注文は順調に増えていきました。

あんなに一生懸命に身を粉にして働いたのは
私の人生でおはぎ屋をしていたあの2年余の間だけかも。 (*^^*ゞ

でも、長い間、病と闘っていた父上も自力では起き上がれなくなり
だんだん弱っていきました。。。


父上は手がかかるようになっていくのに
注文はしり上がりに増えていく。
断れない性格・・・(>_<)

ある日、小豆のあんこを炊いていた時・・・
いつの間に居眠りをしたのか、練っていたあんこを焦がしてしまいました。
作業しながら居眠りをする???
それも、すごく焦げた匂いでやっと目が覚めたくらいぐっすり寝込んでいました。

あかん、こんなことしてたらとんでもないことになってしまう。。。
もう、この辺で父上の介護だけに専念しよう!
お客様には惜しまれつつ?徐々におはぎ屋を止めていくことにしたのでした。





当時のおはぎ部屋を少しご披露します。
実は古いCDから当時の写真を見つけたので
ここに記録しておこうと思ったのです。((^┰^))ゞ

今はこのおはぎ部屋に自分のベッドを置いたので随分様変わりしていますが・・・




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【成せば 茄子】

おはぎ部屋の入口にかかった暖簾が強い決意を物語っています。(≧∇≦)b

暖簾棒の右上に吊るしている青い袋は父上が私を呼んだ時の “受信機” です。

ぴんぽーん♪ ぴんぽーん♪ 家中に響き渡って知らせてくれます。 (*^^*)




8畳ほどの洋室をおはぎ部屋にリフォーム!

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おはぎを作って売るためには保健所の製造許可証が必要です。
売るための許可は要らないけれど、売るために作る製造許可は必要なのです。

・2槽シンク
・シンクごとにお湯とお水が出る蛇口
・ステンレス製の盛り付け台
・ガスコンロ
・冷ますための金網棚、
・手洗い場
・冷蔵庫
・保管棚
・・・などは保健所からの製造現場審査を受けるのに必要でした。


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 手洗い場はシンクの蛇口とは別に必要です。



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クローゼットに棚を設けて道具入れに



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暖簾のある入り口の廊下を挟んで向かいに父上の寝ている部屋があり気配がよく分かります。



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事務机は父上が長年愛用していたものです。
棚の上には友人みんなで祝ってくれた招き猫とおふくさんが!
今はたまこ庵のシンボルとなっております。ww





次からは製造過程を少しご紹介。

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おはぎのあんこは、丹波大納言と白双糖(しろざらとう)!


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十分に冷ましたあんこ!


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ご飯は、もち米の滋賀の羽二重100%です。


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ここに立ち、ただひたすらにおはぎを作り続けました!



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【さの郷】(サノゴウ)の看板おはぎ




2番人気の胡麻(青のり風味)入り

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進物用箱入りの
あんこ・きなこ・胡麻セット

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五味おはぎ

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お茶を教えておられる先生からの注文で
お稽古日には四分の一位の大きさの豆おはぎを作ったり
又、ご結婚の引き出物に特別なおはぎやお赤飯をとご注文をいただいたり・・・
なかなか、楽しいおはぎ屋時代でした。








で、最終的にどれくらい儲かったのか知りたい?


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こんな、感じ・・・(ノд-。)クスン




おはぎ屋をしたことで、たくさんのお客さんとも知り合えました。

それに、12年間におよぶ父上の自宅介護を頑張れたのは
介護以外に楽しく充実した日々があったことでした。 


私のおはぎ屋は このようにして始まり・・・そして終わりました。


父上は、おはぎ屋を廃業してから2年後に永眠しました。

多くの協力者や、部屋を改造したり好き勝手をさせてくれた兄弟にも感謝を。

ぺこ <(_ _)>








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by sano-go | 2013-12-24 01:32 | 私のおはぎ屋秘話